◇小出裕章氏が一喝「ただちに『黒い物資』を除去、厳重管理せよ」
最近、放射能汚染や反原発に関連する具体的な記事や書き込みが
一気に減ったような気がしてならない
僕は秘密保護法などの対策として<懇談会>を開設したが
多くの人々は、見ざる、聞かざる、言わざるを選択したというのか?
福田 政志さんからのシェア
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【「チェルノブイリ原発事故の後、地衣類が放射性物質を吸収し、それを餌とするトナカイからも、高い濃度の放射性物質が検出された事例がありました。南相馬市や江戸川区などでの、微生物がセシウムを濃縮するという問題は、決してその場所だけではなく、普遍的な現象として、日本各地で起こりうることとして、注意喚起していく必要があります」(山内教授)
一方、火山学者の早川由紀夫教授(群馬大学)は「黒い物質」は生物濃縮によるものではなく、「人工物に囲まれた都市の中で、放射性物質が地中に浸透せず、風雨で寄せ集められたもの」との見解を示す。早川教授は、自身のブログで、「黒い物質と側溝のシーベルト」として、関東各地の線量を紹介している。】
恐怖の『黒い粉』首都圏を襲う!超強力な放射線を出す、謎の「黒い物質」風の強い日などは宙を舞って…
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【首都圏を襲う、超高線量の「黒い物質」】Part1
超強力な放射線を出す、謎の「黒い物質」が、福島県南相馬市内で発見された―市民グループが記者会見したのは、今年2月のこと。「キロあたり108万ベクレル」というケタ違いの線量は衝撃的なものの、「南相馬での特殊な事例」として受け止められていた。ところが、その「黒い物質」は東京都内にも存在していたのだ。
◇原子炉等規制法安全基準の2430倍!脅威の「黒い物質」
発見した市民団体、NO!放射能 「東京連合こども守る会」の石川あや子代表が明かす。「江戸川区のJR平井駅周辺で、それらしきものを見つけ、採取したサンプルを検査したところ、最大でキロあたり24万3000ベクレルという数値が出ました」。南相馬市のそれには及ばないものの、それでも原子炉等規制法で定められた「安全基準(クリアランスレベル)」の約2430倍という途方も無い数値だ。「放射線検知器を近づけてみると、明らかに反応があるので、線量が高いのかなとは思っていたのですが、まさかここまでとは…」と石川さんもショックを隠し切れない様子だ。しかも、「注意して見ると、いたるところにあります」と石川さんは言う。そこで「黒い物質」の調査に筆者も同行した。
JR平井駅から、徒歩10分程。小公営団地のそばの運動場で「黒い物質」を発見する。フェンス近くに何ヶ所に吹き溜まっていたそれは、一見、黒い泥のようだが、よくよく観ると乾燥して干からびたコケの様にもみえる。「この前来た時と微妙に場所が変わっていますね。風雨で移動したのかもしれません」と石川さん。彼女が、ガイガーカウンターより信頼性の高い、国産のシンチレーション式放射線検知器を、その「黒い物質」に近づけると、数値が上昇し、毎時2マイクロシーベルトを超えた。東京の一般的な空間線量(地上1メートル)の約20倍だ。放射線計測が専門で、今回、東京の「黒い物質」のベクレル数を計測した山内知也教授によると、一般的に携帯式の放射線検知器は周囲の放射線量の平均値を表示するため、少量の物質に検知器を向けて数値が上昇するならば、その物質が極めて強い放射線を出していることを意味するのだという。
石川さんが何かを見つけて「ああ、やっぱり…」とため息をつく。見てみると、子どもが指で触った様な痕が「黒い物質」の上に残されていた。
「子どもは泥遊びとかしますから、その危険性を知らずに触れてしまうことを恐れていました」と石川さん。調査時も、この運動場や道路を挟んで隣り合う公園で、子ども達が遊んでいた。直接触れる以外にも、危険性はある。「脆くて、踏んだりするとすぐ粉々になって、非常に細かくなります。風の強い日などは宙を舞って、人々が吸引してしまうかもしれません」(石川さん)。
確かに、もし吸入すれば、内部被曝は避けられないだろう。
石川さんとさらに歩いていくと、団地の道端や、国道沿いの歩道でも、「黒い物質」を発見した。「先日、学校の正門や通学路などでも、見つけました。雨水がたまって後、乾いたところや、風の吹き溜まるところなどで、よく見かけます」。数時間程度、歩きまわっただけで、「黒い物質」らしきもの何ヶ所もの場所で見つけたのだった。
◇「黒い物質」の正体は?濃縮のメカニズムは?
この「黒い物質」は一体何なのか。最初にこの「黒い物質」を発見し、調査してきた市民グループの一人である南相馬市の市議会議員・大山弘一氏は「正体は、藍藻という微生物です。東北大学の鈴木三男教授に調べてもらい、確認しました」と語る。「これが地表や雨水に含まれる放射性セシウムを吸収し、その体内に貯め込んでいるのです」。藍藻とは、植物のように光合成するバクテリアの一群で様々な種類があり、地上性のものは、菌類と共生し地衣類として、コケの様な外観を持つものもあるという。
前出の山内教授もこう警鐘を鳴らす。
「チェルノブイリ原発事故の後、地衣類が放射性物質を吸収し、それを餌とするトナカイからも、高い濃度の放射性物質が検出された事例がありました。南相馬市や江戸川区などでの、微生物がセシウムを濃縮するという問題は、決してその場所だけではなく、普遍的な現象として、日本各地で起こりうることとして、注意喚起していく必要があります」(山内教授)
一方、火山学者の早川由紀夫教授(群馬大学)は「黒い物質」は生物濃縮によるものではなく、「人工物に囲まれた都市の中で、放射性物質が地中に浸透せず、風雨で寄せ集められたもの」との見解を示す。早川教授は、自身のブログで、「黒い物質と側溝のシーベルト」として、関東各地の線量を紹介している。
「黒い物質」の濃縮のメカニズムは、まだわからないことが多いが、藍藻にせよ、風雨による集積にせよ、いずれも自然現象なので、程度の差はあれ、原理上は3.11原発事故で放射能の降った地域の全域で起こりうるとみるべきなのだろう。
◇次々に発見される「黒い物質」
実際、石川さん以外からも、東京近辺の「黒い物質」の情報が寄せられている。各地の放射線情報を共有するサイト「測ってガイガー」に自身の計測した数値や現場で撮影した写真を投稿しているハンドルネーム Sonntag さんは、葛飾区の水元公園の周辺や千葉県のJR北松戸駅近くなどで、「黒い物質」らしきもの発見。線量を計測したところ、毎時2~4マイクロシーベルトの高い数値を記録した。
フリーの映像作家で、韓国KBS放送などにも原発関連の映像を提供している横須賀裕治氏は、茨城県の日立市や高荻市で、「黒い物質」らしき高線量の物質を発見。その線量計測の様子の動画をYoutubeで公開している(横須賀氏のチャンネル)。横須賀氏は「黒い物質」の剥がれやすさを確認するため、指で擦ったところ、その部位が火傷を負ったように固くなり「剣山で殴られたかのような痛み」というような症状が出たのだという…。
◇小出裕章氏が一喝「ただちに『黒い物資』を除去、厳重管理せよ」
40年以上、原発や放射能の危険性を訴えてきた、小出裕章氏(京都大学原子炉実験所)は、国の対応の鈍さをこう叱り飛ばす。
「東京都内でキロあたり24万ベクレルという数字は非常に驚きです。職務上、放射性物質を扱う私でも、10万ベクレル以上のものは、そんなに毎回の様に接する線量のものではありません。扱うにしても、法令で厳しく管理された、放射線管理区域でのみ扱い、外部には絶対に漏らさないように義務付けられているのです。本来、環境中に存在してはいけないものであり、人々の生活する場所にある事自体がおかしなことであり、法律違反なのです。法令では、『放射線障害防止法』というものがありまして、それに関連する基準によるとセシウム134、137の濃度が1kgあたり1万ベクレル以上含むか、総量で1万ベクレル以上を含む物体を『放射性同位元素』として扱うことになっています。これらは速やかに除去され、ドラム缶等に封じられ、しかるべき箇所に厳重に保管されるよう、定められているのです。本来であれば、『黒い粉』もすぐさまそうした措置を取るべきでしょう。環境省の除染基準など関係なく、既存の法令に従って、しかるべき対応がされるべきなのです」(小出氏)。
小出氏は、今回の「黒い粉」への対応も含め、事故以前の放射線関連の法令や安全基準が、事故後、まるで無かったかのようにないがしろにされていることを懸念しているという。
「3.11を境に世界が変わってしまった、そんな気すらします。原発事故から1年が経って事故当時の緊張が薄れているかもしれませんが、事故は収束などしていません。国が自分で決めた法令を破るようなことを、国民も許してはいけないのです」(小出氏)。