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いま話題の『ハンナ・アーレント』を知っているか?

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いま話題の『ハンナ・アーレント』を知っているか?

彼女は数多くの著書を出版している・・・しかし彼女は宮崎駿や物議を

もたらしている百田尚樹などのようなエンターテイメントではない

だから彼女の本は難解だ

なのに何故に話題になっているのか?

彼女は大戦中のナチスドイツから命からがら、ようやくアメリカに亡命

できたユダヤ人だ。そして努力家でプリンストン大学で教授職を務めていた

そしてアウシビッツで100万人の処刑を指示したアドルフ・オットー・

アイヒマンが捕まりイスラエルで裁判にかけられた。もちろん世界中の

ユダヤ人が注目したなか彼女も傍聴した

アイヒマンは死刑になったが彼女の発言が世界中で問題となった

彼女はアイヒマンは悪人でも何でもない

ただの役人で仕事を忠実にこなしただけ・・・これはアイヒマン自らが

自己弁護した内容でもあった

世界中のユダヤ人が彼女を痛烈にバッシングした

「あなたは知的で冷静な人物かもしれないが、あなたもユダヤ人なのに

ユダヤ人への愛情が感じられない」

彼女は反論した

「私は家族や友人を愛しているがユダヤ人種を愛したことはない」

彼女は<公的領域>と<私的領域>ということを言ってる

公的領域には様々な人々がいて様々な考えがある

この多様性が失われたときにナチスのような全体主義が現れる

私的領域には自分と同じ考えの人がいて同じ価値観を共有している

facebookのユーザーは彼女を知る人が少ないのではないか?

なぜなら???

facebookで増えている誹謗中傷の類は私的領域の拡大による衝突が

本質になっている。その誹謗中傷に参加する人々も思考停止状態で

ただただ感情的な刺激で個人的な領域から異物を排除しようとしている

彼女はネットは全体主義を増長するとまでは言ってないが

福島原発事故に関連する放射能汚染の拡大や特別秘密保護法の施行

集団的自衛権などの流れは全体主義への復活に他ならない

このfacebookでも個人の私的な意見や感情に反する相手をターゲットに

したバッシングが急激に拡大しているのは不気味な全体主義の復活の

臭いが激しく気味悪いどころじゃない

映画『ハンナ・アーレント』どこがどう面白いのか 中高年が殺到!

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37699

平日の昼間にもかかわらず、映画館に行列ができている。1960年代、あることがきっかけで世界中から批判を浴びたユダヤ人の女性哲学者の物語。日本人にいま受けているのには、理由があった。

ものすごく難しい内容なのに

11月中旬のある平日。東京・神保町の岩波ホール前に、50人以上の長い列ができていた。時刻は午前10時半。映画のチケットを求める人々が、上映の1時間以上も前から並んでいるのだ。

「主人に面白いから観てきたら、と言われて今日は友達と3人で来たんです」

60代後半の女性はこう話す。平日の朝という時間帯も関係しているだろうが、周囲を見渡すと中高年の男女が9割以上を占めていた。

公開中の映画『ハンナ・アーレント』が、いま中高年を中心に大きな注目を集めている。ドイツ系ユダヤ人の哲学者、ハンナ・アーレントという女性を描いた事実に基づく物語だ。

東京で唯一、この作品を上映している岩波ホールの企画担当・原田健秀氏は、その盛況ぶりに驚いているという。

「初日の10月26日は台風が来ていたのですが、3回の上映すべてが満員になりました。すでに公開から4週間近くが経ちましたが、平日の昼間は満席が続いています。100人近くが入れないこともある。良い作品なので、公開前から手ごたえは感じていましたが、これほど反響が出るとは思いませんでした」

配給会社のセテラ・インターナショナルによると、「東京・岩波ホールでの動員が非常に好調なので、全国のミニシアターからも引き合いが来ている」という。現在、東京の岩波ホールのほか、愛知・名古屋シネマテーク、大阪・梅田ガーデンシネマでも公開中。今後、全国各地で上映が予定されている(詳細は作品ホームページを参照)。

ミニシアター系の映画が、ここまで話題になるのはかなり稀なこと。

「ハンナ・アーレントは、20世紀を代表する哲学者の一人だと思いますが、彼女の代表作『全体主義の起原』は理解するのも大変な大著で、読んだことのある人は多くないでしょう。これほど盛況になる映画だとは考えてもみませんでした」

と東京大学大学院教授の藤原帰一氏も首をかしげる。いったい、何がそんなに人を惹きつけているのか。

映画「ハンナ・アーレント」レビュー、思考し続ける大切さと意志の強さ

http://www.huffingtonpost.jp/hotaka-sugimoto/post_6593_b_4543365.html

ハンナ・アーレントの提唱した「悪の凡庸さ」は、20世紀の政治哲学を語るうえで大変重要なものです。人類史上でも類を見ない悪事は、それに見合う怪物が成したのではない、思考停止し己の義務を淡々とこなすだけの小役人的行動の帰結として起こったとするこの論考は、当時衝撃を持って受け止められました。凡庸な人間がそうした悪になり得るということは、人間は誰でも思考を放棄すればアイヒマンのようなことをしでかすかもしれない。その可能性を考えるのは怖い。なので人はその可能性に眼をつぶり思考停止してしまいたくなる。しかし「悪の凡庸さ」が突きつけるのは、人間と非人間と分け隔てるのは思考することであるとします。

映画「ハンナ・アーレント」は、アーレントがアイヒマン裁判を膨張し、「エルサレムのアイヒマン」を発表し、ユダヤ人の友人やコミュニティから非難されても、思考を止めずに主張を続ける彼女の姿を通じて、思考することの重要さを訴えます。アーレントを知らない人、エルサレムのアイヒマンを読んでない人にとって非常にわかりやすい内容で、なぜ「悪の凡庸さ」が今日にいたるまで重要な論考なのかが実感を持ってわかります。


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