文官統制廃止こそ開戦準備なるか?
文官統制廃止こそ開戦準備なるか?
3月1日の東京新聞に貼付記事があった
軍隊と政治の問題は人類の歴史でもある
つまり軍事が優先されるのか?
または政治が優先されるのか??として
各地の歴史で戦後最大の問題点として取り上げられてきた
中国古典でいまだに孫子を抜く軍事手引きはないとまで
言われる<孫子>にも明言されている。また、今日の軍事書
として最高峰に称えられるクラウゼビッツの戦争論において
も同様に明示されているのが<軍事 VS 政治>の優先論である
世界の各地で戦争による多大な失敗の大半は軍事優先の戦争
である。孫子は将軍は国王の命により戦争をはじめ、戦争を
終結される。その判断はいつに国王にあると示し。戦争論に
おいても軍事行動を開始する終結するの判断は政治的判断が
正しく軍部がその判断に及んではいけないと明言している
一旦、軍事行動が開始されたのちの具体的な作戦については
孫子も戦争論も軍事専門家に委任すべき事項と明示されている
今回、文官の統制権が失うという意味は、各地の歴史で失敗した
戦争を再現させる大きな過ちに近づこうとしている。どの地域
においても、どの時代においても、軍事専門家というのは普段
から訓練している軍事行動を起こして自らの成果を見せたい
ようだ
日本の昭和の狂気に満ち溢れた世界史に残る異常な戦争も
軍部の異常な台頭により政治が軍部に支配されたことから
すべての悲劇が始まっている
今回の法改正で悲劇が再現されるということではないが
政治 VS 軍事の正当なバランスが傾くことは否めない
「文官統制」廃止案問題は 制服組暴走の抑止低下
東京新聞: 2015年3月1日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/…/po…/news/CK2015030102000124.html
防衛省の内部部局(内局)の官僚が自衛官より優位に立つ根拠とされてきた、防衛省設置法の「文官統制」規定。政府はこの廃止を盛り込んだ改正案を週内にも閣議決定し、今国会での成立を目指す。何が問題なのか、整理した。
Q 文官統制が廃止されればどうなる。
A 文民統制の弱体化を招き、制服組が暴走した場合に歯止めが利きにくくなると懸念される。自衛官出身の中谷元防衛相は二月二十七日の記者会見で、文官統制は軍部暴走の反省に基づく規定かと問われ「そういうふうには思わない」と語った。この発言は、懸念を膨らませる可能性がある。
☆ 文民統制は「シビリアンコントロール」と呼ばれ、国民の代表である政治家が、軍隊を常に制御できる状態に置くこと。
☆ 文官統制とは、防衛省内で、文民統制を確保する手段のこと