明治維新の功罪・・・!
明治維新の功罪・・・!
そろそろ自らの歴史を自らの手でひも解く時期が来たのじゃないかな?
僕は、このfacebookでも何度となく明治維新の功罪について触れてきたが
反応は殆どない・・・そして、いつも思うのだけど、どうして今日の
日本人は思考力や分析力がゼロに近づき、ブランド力を持つメディアや
個人の言動をそのまま鵜呑みにしてオウムのように繰り返すのだろう?
明治維新が英雄視されると、すべてが偉大な功績となるのだろう?
今回出版された明治維新の否定では、どうして、すべてが歪んだ蛮行と
なるのだろう?
歴史的事実も現代進行形の現象も、そう単純ではない!
様々な人間関係が複雑に絡まり、ひとつの事象が起きるのが世の常だから
多面的な局面があってこと事実というもので現実というものだ
明治維新には明らかに<功>と<罪>がある
功はTVドラマや映画や小説で散々繰り返し述べられているので
ことさら新たに語ることもないだろう
ところが罪について殆ど語られてない
昭和の世界史的にも戦史的にも破廉恥極まりない狂気に満ちた戦争の
拡大は明治維新の歪みから導かれている。今日の偏重した日本人の歪んだ
性格を作り出しているのも明治維新の偏重による影響は大きい
もちろん江戸時代にも功罪はある
その江戸時代は今日の世界でも驚くほど町民文化が花咲いた時代なのだが
明治維新の軍国主義と経済優先主義が今日なおかつ、その事実を捻じ曲げ
られたままである
欧米がいう市民文化が花咲く今日以上に江戸の町民文化は自由闊達に
花を咲かせていた。昭和の戦争についても、戦争反対という掛け声は高く
大きいが、それだけで反戦が実現できるほど社会は歴史は甘くない
なぜ、あのような狂気に満ちた昭和の戦争が始まったのか?
拡大を誰も止められなかったのか? さらに、昭和の戦争は個々の具体的な
作戦そのものが狂気に満ちているが、なぜ、そのような狂気が突っ走った
のか? などなど・・・分析された声が出ないことこそ戦争の反省が皆無
なのでは??とさえ考えられる
【紹介】明治維新という過ち―日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト(原田 伊織)
https://www.youtube.com/watch?v=FByBDoieRVU
「近代を開いた」を明快に否定:『明治維新という過ち』原田伊織著
http://www.sankei.com/life/news/150207/lif1502070019-n1.html
書名からはスキャンダラスな印象を受ける読者もおられるかもしれないが、底流にあるものは史実を重んじる精神と、倫理観を重視して歴史を読み直そうとする著者独特の視座である。
日本の近代を開いた明治維新-著者は、日本近代史の大前提となっているこの視点に異議を申し立てる。そして、明治維新を成し遂げたとされている著名な事件、事象の実相を詳しく整理し、幕末動乱の一連のムーブメントを狂信的原理主義によるテロリズムであったと説く。そのテロ行為の実態をもつぶさに列挙し、これまで語られてきた麗しい「明治維新物語」を明快に否定する。たとえば、「吉田松陰」は長州軍閥・山県有朋が創作した虚像だった、といったように…。
この視点は、明らかに現代の公教育と真っ向から対立するが、それについても「我々は薩長がでっち上げた官軍教育のウソにいい加減気づくべきであろう」と舌鋒(ぜっぽう)は鋭い。
特筆すべき点は、歴史解釈に長い時間軸を引く必要性を強調し、明治維新を、その後の昭和、平成に至る歴史と同じ時間軸に乗せて、「薩長のテロ革命さえなかったならば、日本が大東亜戦争に突入することはなかったであろう」と断じている点である。
長州勢力の東北列藩に対する残虐行為にまで詳細に触れ、倫理観を殊更重視して語る著者のいちずともいえる筆致は、曖昧さの支配する現代社会に生きる私たちには鮮烈なインパクトを与える。著者の執念を感じさせる力作である。(毎日ワンズ・1500円+税)
毎日ワンズ編集長 祖山大