カルディコット博士「福島では“犯罪的”で“非道徳”なことが行われている」
カルディコット博士「福島では“犯罪的”で“非道徳”なことが行われている」
福島の真実が政府、行政、マスコミの誤魔化し、捏造、嘘で捻じ曲げら
れてると、このページを始めた2011年は思い書いていた
しかし、その思いは次第に変化してきた
今日の日本社会に蔓延るエゴ・ゾンビの蔓延で社会が真実を捻じ曲げている
と感じるようになり、さらに主体性を持たない歴史的な被災地の人々の
弱い心が政府、行政、マスコミの誤魔化し、捏造、嘘を助長し正当化する
言動が真実を捻じ曲げていると今は感じる
もちろん全員ではない・・・しかし多数派のエゴが、そういう空気を
作っている
先日も友人に誘われ、ある寺で行われた福島の祈りに参加した
宗派や国籍を乗り越えた祈り・・・というキャッチフレーズに感化された
友人の勧めだった
その門前で福島の人々が<風評被害>で苦しんでます・・・と現地の放射能
に汚染された野菜を大声を張り上げて売っている
僕は自著<福島の真実>で書いたのはこれだ!
この矛盾、社会エゴが今日の福島復興の原点にある
放射能汚染が人体に及ぼす影響については遺憾だがチェルノブイリの事例を
見れば誰でもわかる。その病理や分析については専門家でないと理解に
及ばないのが放射能の怖い処だが、原発の事故で放射能が漏れ、どれほどの
数値で健康がどのように失われたのかは素人でも誰でもわかる
この単純明快な原理で偏見を取り除き、不要な欲得や社会から孤立する恐怖を
取り除けば今年の福島で来年の福島で、どのような健康被害が発生するのかは
誰でもわかる
この福島を苦しめ、同時に心ある日本の人々を苦しめ、同じく心ある世界の
人々を苦しめるのは単純明快な誰でもわかる現実を歪めてしまう社会病理な
のだ。日本政府、行政、マスコミは、この社会病理を作りだしている歴史的な
確信犯である。そして、この確信的犯罪を助長しているのが今日の日本に
蔓延してしまった過度なエゴ社会である
僕は多くの取材で福島の人々の心になにが起こっているのか?がわかる
過去に<日本の復興は福島から。福島に復興なくして日本に未来はない>
<福島の敵は福島にあり>などと、このページで情報を発信してきた
今も考えは変わってない
今日、ここまで福島が不透明な心のひだで覆われ隠されてしまった現状を
打開できるのは福島からの真実の声以外にないと確信している
福島で本当の声を挙げかけると同じ福島の人々、風評被害と叫ぶ人々に
潰されてしまう力学もわかっているが、それでも敢えて発信すべきは
今日の福島を打開できるのは福島の本当の声以外にない
福島の本当の声を挙げる人々には可能な限り応援したい
同じ気持ちを持つ人々がまだ日本にも大勢いると思う
<注> 自著を1文字も読んだことがない、または当該ページを1~2件の
記事しか読んだことがない妄想を狂言(狂人の言葉)といいます
これは僕が対応すべきではないようです
http://tanakaryusaku.jp/2012/11/0005637
カルディコット博士。日本政府とマスコミへの不信感を率直に表した。=19日、衆院会館。写真:田中撮影=
オーストラリアの小児科医で放射能障害に詳しいヘレン・カルディコット博士の記者会見が19日、衆議院第一議員会館内で開かれた。博士は日本各地で講演ツアーを行っている。
衆院解散を受けメディアの関心が選挙一色になるなか、会見には海外のテレビ局1社と数人の記者のみが集まった。カルディコット博士は何度も“犯罪的”、“非人道的”という言葉を多用し、これを伝えようとしないマスコミも批判した。日本社会に対するいらだちが随所に感じられた。
冒頭、カルディコット博士は「福島の高線量地域で、子供や妊婦、妊娠可能な年齢の女性を避難させないのは“医学的犯罪”だ。18歳未満の子供に超音波検査を実施したところ、約40%の子供に甲状腺異常が見つかったという。これは小児科の見地からみて極めて異常だ。」と語り、福島の被曝量がチェルノブイリをはるかに上回っていることを指摘した。
また、子供や妊婦、妊娠可能な女性の移住について「国が費用を負担することが重要なのに、弱い立場の人を守らず、TEPCOを守るために予算を使っている」と述べた。博士は「日本には放射能を帯びた食品を食べることに対する規制がなく」、汚染した食品を「子供に食べさせていることは“medically immoral (医学的に非道徳的)”だ」と国と福島県、沈黙する医学界の不作為を批判した。
博士の来日講演は医師向けのみならず、一般向けにも行われたが、いずれも数百人収容の会場が満員になったという。博士は、聴衆が「どうしたらいいのか必死に知りたいと思っている」ことを感じたという。
「広く一般に知らせる責任がメディアにはあるが、(日本では)そうではないようだ」と、メディアが放射能の被害に無関心であることにクギを刺した。
博士は、「福島の事故は終わっていない。40年かけてきれいにするというが、不可能だ。これから300年以上、土地も人も食物も汚染されたままだ」と警告し、安易な除染や帰還願望に疑問を呈した。ガレキの焼却についても「犯罪行為だ」と断罪した。
質疑応答で筆者は以下の2点について質した―
田中:(チェルノブイリ原発事故が起きた)ウクライナに日本の医師たちが行っており、またウクライナの医師たちも日本を訪問している。日本の政府も医師たちも、4年後からガンが多発することを知っているはずだ。このことについてどう思うか?
カルディコット博士:「そうだ。広島、長崎の例からみても(事故後)5年で白血病の発病ピークを迎えることは分かっている。その他のガンはそれ以降からだ。私はなぜ医師たちがメディアで声を上げないのか、驚いている。“Total Blackout(完全な報道管制)”だ」。
「多くの人が福島を忘れているかのように過ごしており、水俣の時よりひどい。
日本政府は他国から良く思われたいのだろうが、(発病の)疫学的数字が明らかになれば、無責任さは免れない」。
田中:ビタミン剤、特にビタミンCが放射能に効くと宣伝し、利益を得ている医師が一部にいるようだが?
カルディコット博士:効かない。医学的に間違っている。
最後に博士は「広島、長崎の被爆者は差別されてきたが、日本人のメンタリティから考えて、これから同じことが福島の人々に起こるのではないかと、深く憂慮する」と締めくくった。
福島県出身者に対する偏見はすでにちらほら聞かれる。日本人としていたたまれなくなったのは筆者だけだろうか。