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「八紘一宇」持ち出した三原じゅん子氏に沈黙する国会の異常


またもや本末転倒が正論に発展するのか?

ネットには狂人が多く棲んでいる

他人の権利を侵害するどころか他人の人生を台無しに

踏み潰してして自分の愚かなストレスを発散しほくそ笑む

愚行蛮行が横行しているのが事実である

その事実を知らない気が付かない付和雷同の軽薄な人々こそ

ネットにモラルとマナーを構築すべき大きな障害になっている

事実の方がむしろ現実的な大問題だと時として訴えているが

効果は虚しいばかりである

さて、ネットに棲む狂人について僕たちは放置するしか手はない

それは警察の将来の仕事なのだから・・・ところが我が国の

国会に出入りする狂人が吐く狂言について~、どう処理すべき

なのだろう?

国会議員の三原じゅん子が<八紘一宇>という言葉を持ち出した

「日本が建国以来、大切にしてきた価値観」とまで言いのけ

八紘一宇の理念の下に、税の仕組みを運用していくことを世界に

提案すべきだ・・・まさに開戦を宣言したいのだろうか?

それを他の国会議員も問題視せず、日本国民も平然としている

事態こそがまるで戦前の情報統制され洗脳された社会に酷似している

敗戦までの昭和の歴史は戦争拡大の歴史そのものであったのを

知る人々は今日でも恐ろしく少ない。まるで狂気以外の何ものでも

ない。それは戦争を語る以前に、十分な兵器もなく、食料もなく、

弾薬もなく、それで開戦し、戦禍を拡大するのを狂気以外の言葉で

は言えない

太平洋戦争の話ではない

昭和が始まった時から日本は上記の状態で開戦を始め戦局を

ただただ拡大していったのが事実なのだ

八紘一宇という概念は昭和の戦争で生まれた言葉ではない

明治維新の時に盛んに激を飛ばす意図で活用された

徳川幕府の威光を払しょくするために天皇を支配する極悪非道と

こき下ろし、倒幕の正当性を捏造するために活用した言葉である

天皇を中心とした社会が唯一の正義で、そのために殉教すると

いった精神思想は今日の中近東のジハードにどこか似ている

昭和の侵略戦争を正当化するために捏造されたのが大東亜共栄圏で

あった。昨今の日本ではビジネスでも社会でも人間関係でも

どこか本末転倒した事象が急増しているように思えているが

租税徴収の問題で八紘一宇という言葉が突如飛び出し、本末転倒

した言動を国会でも社会でも平然と受け止めるのは狂気の再燃と

しか思えない

「八紘一宇」持ち出した三原じゅん子氏に沈黙する国会の異常 2015年3月17日  日刊ゲンダイ

 まさか、21世紀の国会で、この言葉を聞くとは思わなかった。16日の参院予算委で、質問に立った自民党の三原じゅん子議員(50)が「八紘一宇」という戦前・戦中のスローガンを唐突に持ち出し、「日本が建国以来、大切にしてきた価値観」とまで言ってのけた。

 八紘一宇とは「全世界を天皇の下にひとつの家のようにする」という意味が込められている。先の大戦中には朝鮮半島・台湾の植民地化、中国・東南アジアへの侵略を正当化するためのスローガンとして喧伝された。

 三原議員の発言は企業の国際的な租税回避問題を取り上げる中で飛び出した。「八紘一宇の理念の下に、税の仕組みを運用していくことを安倍総理こそが世界に提案すべきだ」と語ったが、この時代がかったセンス、戦前日本の侵略行為への無反省、戦前回帰の発想にはホント、目まいがしてくる。

 敗戦を12歳で迎えた筑波大名誉教授の小林弥六氏はこう嘆く。 「これが戦争を劇画的にしか知らない世代の恐ろしさなのでしょう。戦時下の『八紘一宇』の背後には、世界を日本を中心とした“ひとつの家”にするという思い上がった発想がありました。それこそが日本が道を誤った大きな理由で、その反省の上に現在の平和がある。日本の軍国化を進める安倍首相の下、国会は今、この言葉が出てきても不思議じゃない状況になってしまった。国会の戦前回帰も極まれりですが、国民まで黙認してしまえば、国際社会から“日本人は再び戦争をしたいのか”と誤解されるだけです」

 一昔前なら大問題となったはずの暴言だが、16日の参院予算委で三原議員の発言をとがめる議員はゼロ。共産党も社民党も黙って聞き流していた。この国はもはや行き着くところまで来てしまったのか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 一昔前なら大問題(C)日刊ゲンダイ


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