戦争の代償、自殺する帰還兵
帰還兵の自殺はアメリカだけじゃなく日本でも多いのが事実
自衛隊の海外派遣が次第に拡大し、戦闘行為まで可能にする法律が準備され始めている
そんななか戦場での精神的ショックが大きすぎて、帰還後も
以前の生活に戻れない人々が増えている
そりゃぁ、生きる死ぬという不安や焦燥から救われた今日の先進国の生活から
行き成り殺し合いの現場に放り出されちゃぁ人生狂ってしまうのも無理はない
戦争反対と大声で叫ぶ前に、なぜ、戦わなきゃいけないのか?
という原点を掘り下げた書籍や映画が登場してほしいと思う
Shoichiro Ikenaga さんからのシェア
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戦争が終わっても“壊れ続ける”兵士たちの苦悩 2015年3月27日 日刊ゲンダイ 集団的自衛権の行使容認などを踏まえた安全保障法制をめぐり、着々と進む与党協議。日本は今、再び“戦争ができる国”への道を進もうとしている。 しかし、戦争の代償はあまりにも大きく、戦いが終わっても容易に傷が癒えるものではない。そんな現実を突きつけるのが、デイヴィッド・フィンケル著、古屋美登里訳「帰還兵はなぜ自殺するのか」(亜紀書房 2300円+税)。戦争がきっかけで重い精神的ストレスを負ったアメリカ人兵士5人の苦悩の日々を追跡し、帰国後の彼らの“壊れ方”を生々しくリポートしている。 イラク戦争で戦ったアダム・シューマン(28歳)は有能で、親切で、高潔。誰からも信頼される男だった。しかしアメリカに帰国後、毎日のように自殺願望に苦しめられ、重度のPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断される。その引き金となったのは、戦地でのある出来事。可愛がっていた部下が、アダムが不参加の任務で道端の爆弾にやられて命を落とす。同僚の兵士は、「あんたがいたら、こんなひでえことにはならなかったのにな」と声をかけた。それはアダムを称える意味の言葉だったが、彼にとってそれは“おまえのせいで死んだ”という意味に置き換えられ、とてつもない罪悪感となって心を壊していった。 トーソロ・アイアティ(26歳)は戦闘中に爆撃を受け、自身も負傷しながら仲間たちを必死に助けた。しかしハンヴィー(高機動多用途装輪車両)の運転手を救い出す前に車が爆発炎上。シートベルトに固定されたまま焼け死ぬ彼を目の当たりにした。トーソロは帰国後、眠るための睡眠薬と起きている間の鎮静剤と抗うつ剤を欠かすことができず、“あの光景”の悪夢を見続けている。 「戦後は別人になってしまった」と語る、兵士たちの妻の言葉が非常に重い。戦争の代償を改めて考えさせられる。