米、アルジャジーラ支局長をテロ容疑者扱い スノーデン文書で発覚
【5月9日 AFP】米当局がカタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(Al-Jazeera)の記者を、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)につながる「テロ容疑者」として監視対象にしていたことが、米国家安全保障局(National Security Agency、NSA)の元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者が暴露した機密文書によって明らかになった
調査報道サイト「ジ・インターセプト(The Intercept)」の9日の報道によると、米当局の監視対象とされていたのは、パキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)支局のアハマド・ムアファク ・ザイダン(Ahmad Muaffaq Zaidan)支局長で、NSAの機密文書では、エジプトで非合法化されたイスラム組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」とアルカイダ両方の「一員」だと表現されている
ザイダン支局長は、ジ・インターセプトの取材に対し、それらの組織の一員では「絶対にない」と否定するとともに、仕事を通じてアルカイダの幹部たちにインタビューを行ったことはあると述べ、その中には、死亡したアルカイダの前最高指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者も含まれていると語った
この報道について、米ニューヨーク(New York)に本拠を置く国際非営利団体「ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalists、CPJ)」は「深く憂慮する」と声明を発表した。CPJアジア・プログラム・コーディネーターのボブ・ディーツ(Bob Dietz)氏は「尊敬を集めているジャーナリストの正当な取材活動を国際テロリズムの証拠だと歪曲すれば、特にジャーナリストが日常的にタリバン(Taliban)などの武装組織にインタビューを行っているパキスタンのような場所で、メディアにとって重要な活動を委縮させる恐れがある」と米当局を批判している。(c)AFP
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