やっぱり「除染」は「移染」 そして「利権」:青山貞一
先日、あるデモ参加の女性が言った
あのシュピレヒコールって、どうして、あんなに言葉汚く
命令調なの??
恥ずかしくて、おこがましくて、真似できなかった
どうせなら、参加してない人たちにも参加していただけるような
共感を呼ぶような言葉にならないの?
他のデモ参加の男性が答えた
あれは元々怒りの発露だからさ・・・
もう我慢できない!!
フザケルナと多くの人々が大通りに押し寄せ
口々に叫ぶ・・・それが共感を呼び人々が続々と押し寄せ
怒りの炎が燃え盛り・・・警察の出動では抑制できず
軍隊が出動しても抑えがきかず・・・政権が倒れた!!
というシナリオは今日の日本には誕生しそうにない
60年安保の時は警察に任せられないというので
機動隊がバンバン出動した
火炎瓶が投げられたり、学校の講堂占拠などという事態が続発したが
今日の動きには見られない
むしろマジョリティは一部の汚い命令調の言葉に耳を塞いでいる
目を背けている
この現実がネットでどれだけ福島の現実を伝えても
答えは風評被害という言葉が福島から聞こえてくるだけ
さらには食べて応援という狂気の否定されるべき犯罪行為が
世の美談としてマスコミから流れ多き企業から宣伝され
マジョリティの人々が賛同している有様
人々は怒りを覚えてないのだ
現世策に満足でなくても肯定しているのだ
ネットではマスコミをマスゴミと揶揄し肝心な事実を報道しない
と言葉汚いヤジが多く飛び交うが僕のページの4年を振り返っても
衝撃的なマスコミ報道には多くの関心を集めても(閲覧数や
シェア数やいいねの数が破格に高くなる)、個人の名前や住所を
公表し顔写真まで張り出した現場の実態なのだという勇気ある
福島の個人ニュースには、どれだけ衝撃的であろうが
人々の関心は殆どない
つまり、どれだけ真剣で、どれだけ覚悟を決めていても
今日の日本という社会では個人など誰も信用せず相手にしない
逆にどれだけヤジろうが罵倒しようがマスコミという
大企業の知名度を人々は信用している
原発反対と叫ぶのは簡単なのだが
実現できるには、目に見えないので信用されない放射能汚染の
深刻な危険と同じく、目に見えない今日の日本人の心の底に潜む
貨幣万能という価値観の大きな壁を幾度も乗り越えなければならない
中小企業で従業員たちが身近な社長を酒のネタに罵倒し人格を
踏みつぶし散々コケにしながら翌朝社長の顔を見るや満面の笑顔で
挨拶し愛想を振りまき給与をもらう・・・このスパイラルから人々が
抜け出せない限り原発反対は実現しない
原発反対、放射能汚染の正当な対策を本気で実現させたいのなら
私たちの身の回りに潜む、様々な心の壁を乗り越えなければ
実現に向かわないという現実を反対者のひとり一人が直視しなければ
始まらないと思う
PS : 紹介する癒着の構造は今日の人々には聞き飽きた現実で
怒りの対象にはならないのだと思う
除染事業の受注に期待を寄せていた福島県内の建設業者の一人は「(ゼネコンは)下請けも県外の系列会社を連れてくるだろうから、地元に落ちる金は少ない。そもそも除染は人海戦術が柱で、高度な技術はそれほど必要ない。ゼネコンにやらせる理由はまったく見当たらない」と憤る。除染モデル事業を委託された原子力機構は、事故隠しを重ねた旧動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の流れをくみ、政策仕分けで見直しを指摘された高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を運営する。その原子力機構と、原発建設に携わるスーパーゼネコンが事故の後始末を再び仕切る構図が浮かぶ
> 造ることで稼ぎ、壊れても稼ぐ… 大手ゼネコンが握る「除染利権」 > 東京新聞 2011年12月8日 > > その早さに驚く。被災地ではない。原子力ムラである。福島原発事故後の除染モ > デル事業は独立行政法人・日本原子力研究開発機構(原子力機構)が担うが、同 > 機構が再委託する三つの共同企業体(JV)の幹事会社が原発建設の受注でトッ > プ3を占める大手ゼネコンであることが分かった。そこには造ることで稼ぎ、壊 > れても稼ぐという「モラルなき構図」が浮かび上がる。 (上田千秋、小倉貞俊)
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